「使う筋」と「使わな筋」

運動不足の一番の問題は

「体を支える」

「体を動かす」

という基本的な働きと役割が次第に失われていくということ。

普段ほとんど意識する人はいないと思いますが、地球に生きている私たちには常に「重力」という負荷がかかっているんですよね。

これ、実は結構な力なんです。

なので「体を支える筋肉」が機能失調してくると、垂直にかかる重力に対して体を正しく支えられなくなり、関節や骨、筋肉が上から押しつぶされて、圧迫・捻じれ・ズレが起こります。

そして、炎症が起きたり、神経に触って痛みや違和感、しびれなどが出るようになってしまうんです。

また、私たちほとんどすべての人が、毎日ほぼ決まったパターンで生活しています。

決まったパターンとは？

☑利き手による左右差

☑無意識レベルでの靴下をはく順番

☑家や職場など環境による動線

　→椅子は右から座って右に立つ

　→トイレのペーパーホルダーの位置によっていつも左向きでカラカラする

などなどのことです。

例えば、スポーツによってもよく使う筋肉と使わない筋肉のパターンの違いから、野球選手の体形・サッカー選手の体形・体操選手の体形みたいなのが自然と出来上がってたりしませんか？

スポーツだけでなく、このような決まったパターンの動きは生活習慣の中にあって、私たちの筋骨格にそのクセが染みつきます。

結果、よく使う「使う筋」とあんまり使わない「使わな筋」が生まれます。

運動不足と同じで、最終的に「使わな筋」は硬く縮こまっていくんです。

反対に、肉体労働や運動などによる「使いすぎ筋」もオーバーワークによって機能失調し、結果同じことが起こります。

硬く縮こまった筋肉は、周りの筋肉を引っ張ります。

筋肉は骨や関節とつながっているので骨や関節を引っ張り、圧迫・捻じれ・ズレが起き、炎症や神経の痛みや違和感となります。

これが「体が歪む」ということであり、姿勢や動きや痛みとしてあらわれるんです。

その状態をレントゲンなどで見た時に、膝関節がズレて軟骨を圧迫してつぶれていたり、椎間板が飛び出して神経を圧迫していたりするというわけです。

こういった理由でおこる全体のバランスの崩れによる弊害が、たまたま膝に、腰に現われた結果ということなんです。

なので、腰だけ、膝だけ治すのではなく、カラダ全体の筋肉のクセをとり、本来のバランスと機能を取り戻してあげることが必要なんです。

それができるのが、自分で自分の体を整える習慣を身に着ける運動メソッドでもあり、この先一生使えるのカラダのお手入れ方法とも言える、ReMOVE！strech（リムーブストレッチ）です。